私には、五歳年上の兄がいたそうです。
生まれてこれなかったという話を母親から聞いたのはだいぶ大人になってからでした。

私が中学生から高校生にかけての頃、精神状態が一番敏感でした。
毎日がこの世じゃない世界からの訪問者、たぶん死者だったと思いますが、私には見えたり感じたりしていました。

あるとき、睡眠中、夜中にふっと目が覚めました。
部屋に若い男性が立ってこちらをみていました。
少し驚いて顔をみたら、真っ暗でみえませんでした。
首から下だけは見えていたので服装もわかりました。

誰だろう?
知らない男性が部屋にいたのですから本当は絶叫ものですが、驚きすぎたのか逆に冷静な自分も不思議でしたが何故か親近感があったのであまり怖くなかったのです。

男性は私より少し年上の感じで落ち着いた優しい雰囲気の人でした。
その人は私に握手を求めてきました。
私は寝ていたはずなんですが、いつのまにかベットから起きていて男性の手をとり握手しました。
するとその瞬間に意識が遠退いていく感じがあり、これまでこんなに幸せを感じたことがないと思いながら、自分自身がまるで胎児にでもなるかのようにどんどん体が丸く小さくなりながら何か深いトンネルに吸い込まれていく感覚になっていきました。

気がついたら、朝になっていました。
昨晩の出来事が夢ではないことは理解していました。

母親から兄がいたことを聞いたときに、あの男性は私の兄であり、きっと会いにきてくれたんだと感動したものです。

私にはこれまでにたくさんの守護霊がいました。

兄がその一人でいたことも今なら確信できますね。
霊界から見守ってくれていたことに感謝しています。



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