本を読む人と読まない人は、かなり差があります。
老いたくない人、人生を充実させたい人は本を読んでください。
久しぶりに、3次元(地球用)本を購入しました。
芥川賞受賞した「荒地の家族」です。
宮城県が舞台で、作家さんが仙台出身の方。
震災を体験した者でなければ感じ取れない、
重い時の流れを文章に表してくれました。
そうなんです。
どんなに復興!と口にして元気なふりをしても、被災地に足を運ぶと他の地域とは違う空気感。
道路が綺麗になっても、海が穏やかに輝いても、心に受けたあの日の体験、感覚は消えないんだよね。
景色が変わりすぎて、子どもの時に住んでいた、遊んでいた場所がなくなった。
家族を亡くされた方、家を失った方、仕事ができなくなった方、その深い傷は癒やされることはないのです。
だけど、人間って生きるしかないから。
いずれ私たちも肉体をもつ人生は終わるけど、それまでは心の重みは軽くならない。
記憶を消したり、薄くすることはできたとしても、
人生に起きた出来事は消えないんだよね。
私は平凡な人生を送ってはこなかったから、悩みは尽きなかったけど、
その分、人生の勉強をしてきました。
人生ってそういうものだと受け入れました。
何かのせいにしたり、恨んだりして生きるのはやめました。
だから、争いもしないし、他人の足も引っ張らないし、妬まない。
勝ち負けなんか関係ない。
人間の悲しみが完璧に癒やされるのは、生きてる間はないと思っています。
だからこそ、前に向かって生きるしかない。
起きた出来事、事実に少しでも共感することで、土地も人の心も癒やされていくんだろうなあ。
だから、本を読んで欲しい。