
Facebookに、給料の3倍は会社に売り上げを上げなければ会社に文句言えないだろう、という記事に激しく反応した。
うちは、両親が共稼ぎで寝ないで働いていたのを見てきた。
父は年金をもらう前に亡くなり、父は保険にもはいっていなかったので、母はずっと働いていた。
決して楽ではない生活だった。
私の結婚生活は1年も続かなかった。
ある日突然夫を病で失ったからだ。
もちろん、死ぬほど辛かったが、お通夜の席で、自分の先のことを決めなきゃならないほど生きることを考えていた。
福祉の道を生きようと決めた。
夫を失ったときに、私を救ったのは社会で働くという希望だった。
誰かのために生きなければ自分を見失うところだったから。
私は、一般の主婦が何なのか知らない。
まんねりとか不満とか妥協とか知らない。
それを体験する前に主婦脱落者になったから。
夫婦の死別は、甘い生活を現実に変えて、そんなもの吹っ飛んでしまうほどの、
衝撃だ。
もし、亭主が生きていたら、離婚したいけどお金ないなら仕方ない我慢する~とか
言っていただろうか?
いや、私は言わない。
自分が選んだ男は、私にも責任があるからだ。
離婚したければ、お金なくてもするだろう。
長いこと夫婦でいて、お金に悩むのは亭主の稼ぎが悪いからではない。
例え収入が少いとしてもその亭主を選んだのは妻だから。
私は父に、はたらかざる者食うべからず!の
精神を植え付けられていたので、
結婚して亭主から給料をもらった時、嬉しかったけど罪悪感も感じた。
朝から晩まで一生懸命働いていて、給料を女房に渡す。
なんだか、男は大変だと思った。
やがて、給料を貰うのが苦痛になってきた。
人からお金を貰うのは対等なことじゃないと、気持ちが悪い。
家事、子育てをこなしている奥さんは貰うのは権利として当たり前かもしれないが、
私は、家事なんて好きじゃなかったのだ。
仕事をしたかった。
社会で働くのが好きだ。
人間らしいというか、生きてる感じがするからだ。
家事は労働力が必要で、大変だと思う。
でも外で働きたかった。
亭主から、給料をもらうのは、私にはあわなかった。
もし、今パートナーがたくさん稼ぐ人なら、給料をよこすのではなく、私に貢いでほしい。
夫婦であっても、その方がいい。
パートナーにはパートナーの人生があるし、私にも人生がある。
同じ目的で一緒に歩むなら、パートナーに収入がたくさんあるなら、私に投資してほしい。
妻の権利で、給料を貰うのは嫌だ。
私のような考えを持ってる人は割りといるみたいだ。
以前、専業主婦をしていて離婚して子育てしていた友人が話していた。
亭主から給料を貰うというのは屈辱だったーと。
同感。
世の中、色々な女性がいることを知ってほしい。